歯茎の下りが気になる
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歯肉退縮を放置するとどうなる?根面被覆術(ルートカバレッジ)の有効性について
歯肉退縮とは?
歯肉退縮(gingival recession)は、歯茎が後退し、歯根の表面が露出する状態です。加齢やブラッシングの圧、歯列不正、炎症性疾患などが原因となります。
放置するリスク
歯肉退縮を放置すると、以下のような問題が生じる可能性があります:
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知覚過敏の悪化
露出した象牙質は外的刺激(冷温、風、甘味など)に敏感です。
→(参考文献:Tugnait et al., J Clin Periodontol. 2004)
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審美性の低下
特に前歯部では「歯が長く見える」「歯茎が下がったように見える」といった審美的問題が顕在化します。
→(参考文献:Zuhr et al., J Clin Periodontol. 2014)
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根面う蝕・摩耗のリスク増加
歯根表面はエナメル質に比べて脆弱で、虫歯や摩耗が進行しやすくなります。
→(参考文献:Löe et al., J Periodontol. 1992)
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補綴・矯正治療の制約
歯肉の安定性が失われることで、被せ物や矯正治療の予後にも悪影響を与えることがあります。
ルートカバレッジ(根面被覆術)とは?
歯肉退縮に対して、露出した歯根を歯肉で覆う治療法を「ルートカバレッジ(root coverage)」と呼びます。代表的な術式としては、
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結合組織移植術(CTG)
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全層弁歯肉移動術(CAF)
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歯肉弁側方移動術(LPF)
などが挙げられます。
ルートカバレッジの有効性(論文より)
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成功率の高さ
Cairoらによるシステマティックレビュー(J Clin Periodontol 2008)では、特にMiller Class I・IIの退縮においては、80%以上の歯根被覆が得られると報告されています。
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結合組織移植術+CAFの優位性
Zucchelliら(J Clin Periodontol 2009)は、CAF単独よりもCTG併用の方がより高い審美性と安定性を持続できると述べています。
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患者満足度の向上
Arocaら(J Periodontol 2010)による調査では、歯肉退縮部位のカバーによって知覚過敏や審美的悩みが大幅に改善し、QOLの向上に寄与すると報告されています。
治療を検討すべきタイミング
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知覚過敏が気になる
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歯が長く見えるのが気になる
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将来、歯を長持ちさせたい
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審美的な改善を望む
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矯正・補綴治療の予定がある
このようなお悩みがある方は、早期に専門的な診断・治療計画が重要です。
まとめ
歯肉退縮は単なる「見た目の問題」だけではなく、機能面や将来的なリスクとも関係します。根面被覆術は、審美性だけでなく予防的観点からも非常に有効な手段といえるでしょう。
| 主訴 | 歯茎の下りが気になる 歯が沁みる 歯ブラシが痛い |
|---|---|
| 治療内容 | ルートカバー(結合組織移植術) |
| 患者様の年齢 | 30代 |
| 患者様の性別 | 男性 |
| 治療期間 | 1回 |
| 治療費 | 12万 |
| 治療で得られるメリット | 歯周組織の改善 根面う蝕の予防 |
| 治療する際に起こる リスク・副作用 |
外科的侵襲 |


担当医

生野 誠
九州歯科大学卒業後、慶應義塾大学医学部での臨床経験と東京医科歯科大学大学院での研究実績を持つ生野誠院長。日本口腔外科学会認定医として、一般歯科から高度な口腔外科手術まで対応。患者様の生活の質を高めることを使命とし、わかりやすい説明と誠実な治療を提供しています。
池袋の歯医者 グランドメゾンデンタルクリニック
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