ブログをご確認いただけます|池袋駅西口徒歩5分・豊島区池袋の歯科医院「グランドメゾンデンタルクリニック」

ブログ Blog

  • ホーム
  • ブログ
  • 医院ブログ
  • 噛めない不安を“手術1回”で前へ|上下インプラントブリッジ+部分矯正で成立させた症例(池袋)

2026.03.27

噛めない不安を“手術1回”で前へ|上下インプラントブリッジ+部分矯正で成立させた症例(池袋)

「歯が膿んでグラグラして噛めない」「不安でどうしていいか分からない」

今回ご紹介するのは、噛み合わせに無理がある補綴設計が背景となり、腫れ・動揺が進行して日常の食事にも支障が出ていた患者様のケースです。

患者様のご希望は明確でした。

  • 予算は抑えたいが、頑張ってちゃんと治したい
  • 体のことも心配で、手術回数はできるだけ減らしたい
  • 大きな手術は怖いので避けたい

当院では、インプラント本数を絞って上下ともにブリッジ設計とし、さらに部分矯正で前歯の噛み合わせを作り直すことで、少ない本数でも成立するように調整。

結果として、抜歯即時で“オペ1回”で完結させた症例です。


症例のポイント(結論)

  • 上下ともにインプラントブリッジで噛める機能を回復
  • 奥歯が噛めないことで生じた切端咬合を、部分矯正で改善
  • 少ない本数でも成立するように、噛み合わせと設計を最優先で再構成
  • ブリッジは高強度ジルコニアを選択し、審美性よりも厚みと強度を確保
  • 患者様の希望に合わせ、外科は抜歯即時で1回にまとめた

なぜ「膿む・グラグラする」「噛めない」まで進んだのか

歯が腫れたり動いたりする原因はさまざまですが、再治療で重要なのは

“なぜ壊れたのか”を力のかかり方から見直すことです。

補綴設計や噛み合わせに無理があると、特定の部位に負担が集中し、

  • 炎症(腫れ・排膿)
  • 動揺(グラつき)
  • 噛むと痛い/噛めないといった状態に進行することがあります。

この患者様も「自分の歯はもうダメなのか」と強い不安を抱えていましたが、原因を整理し、力の設計を作り直すことで改善の道筋を立てました。


奥歯が噛めないと、前歯が“代わりに噛む”ようになってしまう

奥歯で噛めない状態が続くと、無意識に前方で噛もうとして

切端咬合(前歯同士がぶつかる噛み方)になっているケースがあります。

切端咬合は

  • 前歯が欠けやすい・すり減りやすい
  • 被せ物が壊れやすい
  • 噛む力の逃げ場がなくなるなど、補綴治療の難易度を上げます。

そこで今回は、「歯を入れる」だけでなく、前歯の噛み合わせも作り直す必要がありました。


治療方針:本数を増やすのではなく“成立する設計”に寄せる

患者様の希望は「負担と回数を減らしたい」「予算も現実的に」でした。

理想を追えば、インプラント本数や外科回数が増える場面もあります。

今回当院が選んだのは、

本数をむやみに増やさず、噛み合わせと設計の工夫で成立させる方針です。


治療の工夫①:部分矯正で“少ない本数でもいける噛み合わせ”を作る

少ない本数で長く安定させるには、力のかかり方を整えることが不可欠です。

そこで、部分矯正を併用して

  • 切端咬合の改善
  • 前歯の被蓋(かみ合わせ)の再構築
  • ブリッジに過度な負担がかからない咬合設計

を行い、少ない本数でも成立する条件に近づけました。

※矯正は「見た目のため」だけでなく、設計を成立させるために使うことがあります。


治療の工夫②:上下ともにインプラントブリッジで機能を回復

上下ともにブリッジ設計とすることで、噛む機能を回復しながら

設計の自由度と安定性を確保しました。

ただし、ブリッジは材料選択と厚みの設計が重要です。


治療の工夫③:高強度ジルコニアを選び、審美より“強度と厚み”を優先

今回は、患者様が「噛めるようになりたい」という機能回復を最重視していたこと、

またブリッジ設計であることから、強度の高いジルコニアを選択しました。

高強度ジルコニアは、立体感や審美性(透明感)の表現がやや制限される一方で、

  • 強度を確保しやすい
  • ブリッジでの破折リスクを下げやすい
  • 厚みを取って設計できるというメリットがあります。

今回は、理想的な審美表現よりも、厚みを確保して長期安定に寄せる設計にしています。


治療の工夫④:抜歯即時で“オペ1回”にまとめる

患者様の「手術が怖い」「回数を減らしたい」という希望に対して、

条件が許す範囲で抜歯と同日にインプラント埋入(抜歯即時)を行い、外科介入を1回にまとめました。


まとめ:理想だけを追わず、患者様の条件で“前に進む治療”を

この症例は、最初から完璧な理想形を追ったわけではありません。

患者様の希望(費用・負担・怖さ)に寄り添いながら、

  • 噛めない不安を止める
  • 力の破綻を立て直す(噛み合わせの再構成)
  • 少ない本数でも成立する設計にする
  • 外科は1回で完結させる

という現実的なゴールを達成しています。


池袋で「噛めない」「膿む」「グラグラする」でお悩みの方へ

同じ症状でも、原因が「歯」そのものではなく、噛み合わせと補綴設計にあることがあります。

当院では、再治療の前に「なぜ壊れたか」を整理し、体への負担とご予算にも配慮した治療計画をご提案します。

「大きな手術は怖い」「回数を減らしたい」も、遠慮なくご相談ください。